全国の小学校教員を対象に調査した「プログラミング教育必修化に関する調査報告書」を公開
プログラミング教育に不安を感じている教員は7割以上
不安払しょくのために「教材の選定」や「授業内容の決定」が必要と推察
2020年08月06日

2020年度からの小学校でのプログラミング教育必修化にあわせ、全国の小学校教員を対象にプログラミング教育に関するアンケート調査を実施し、その結果をまとめた調査報告書を公開しました。
■調査概要
調査時期:2020年3月27日~3月28日
調査対象:全国の20歳以上の小学校教員
回答者数:618(公立606/私立12)
■考察・提言サマリー
■プログラミング教育必修化に対して不安を感じている教員は全体で7割以上、20-34歳では約9割
調査対象の教員のうち、73.3%がプログラミング教育必修化に伴う変化に対して不安を感じていることがわかりました。さらに、年代別では、20-34歳の87.8%、35-49歳の77.0%、50歳以上の61.0%が不安を感じていると回答し、教育実践の経験が比較的少ないと考えられる若い世代ほど不安を感じている可能性があることがわかりました。
■プログラミング教育を統括する立場の教員であっても約6割が不安を感じている
学校におけるプログラミング教育への関わり方別にプログラミング教育必修化への不安を見てみると、プログラミング教育を統括する立場である教員の61.6%、授業担当者の75.7%、今後関わる可能性のある教員の76.8%が不安を感じていることがわかりました。プログラミング教育を統括する立場の教員であっても6割ほどが不安を感じているということは、指導力の問題だけでなく、小学校におけるプログラミング教育の制度的問題等が関係していると推測されます。
■教材等を選定できていない教員・授業の進め方や指導方法が決まっていない教員はともに6割以上
調査実施時点で授業で使用する教材やサービスを選定できていない教員は63.1%、授業の進め方や指導方法が決まっていない教員は65.7%にのぼることがわかりました。さらに、教材等を選定済みの教員とできていない教員、授業の進め方等を決定済みの教員と決まっていない教員で、プログラミング教育必修化に対し不安を感じている割合を比べると、両者ともおよそ20~30ポイントの開きがありました。このことから、具体的な教材等の選定や授業内容の決定が不安を払しょくする要素となることが推測されます。
■求められている教材やサービスは「各学年・教科ごとの教材」や「無料の教材」、「出前授業」など
自由記述回答コメントを分析した結果、プログラミング教育の教材やサービスに求められている教材は、「各学年・教科ごとに作られた教材」や「無償の教材」などであることがわかりました。また、「出前授業」や「教員に対する研修」などのサービスも求められていることがわかりました。さらに、全体として、「児童が楽しく学べる」ことや「操作が簡単」であることも重要な要素であることが可視化されました。
