誹謗中傷防止教材

“ネットの書き込み”に対する「上手なリスクの見積もり方」を考えよう

「ネットの書き込みに対する上手なリスクの見積もり方を考えよう」という教材のタイトル画像。
「ネットの書き込みに対する上手なリスクの見積もり方を考えよう」教材の構成紹介画像で、授業用スライド、生徒用ワークシート、指導者向けガイドブックのサンプルが並んでいる。

「ネットの書き込み」に潜むリスクを見積もり、判断する力を育てる

本教材は、SNSやネット上での書き込みにおけるリスクの見積もり方を学ぶ情報モラル教材です。

シチュエーション別に情報発信の影響や、テキストコミュニケーション特有の誤解やトラブルについて理解を深めます。
また、誹謗中傷などの悪質な投稿への対応方法を取り上げ、ワーク形式の活動を通して、生徒が主体的に考えながら学習を進めます。

発信前にリスクを見積もる重要性を自分ごととして捉え、適切に判断する力を育むことを目的としています。

本教材のねらいとポイント

01

ネット上の発信リスクをグラデーションとして捉える

SNSでの発信には明確な「安全・危険」の線引きがないことを理解し、内容や状況によってリスクが変化することを体験的に学びます。

02

悪質な書き込み被害への対応を具体的に考える

被害時に「誰に・どのように」相談すべきかを具体的に検討するワークを実施します。
それにより、SNSにおける投稿基準を提示し、感じ方だけでなくルールの理解を深めることができます。

03

加害者・被害者だけでなく周囲の立場も踏まえたリスクの見積もり

傍観者や観衆の影響も含め、ネット上の行動が周囲に与える影響を学び、より広い視点でリスクを見積もる力を育てます。

教材開発の背景

こども家庭庁の調査によると、スマートフォンの所持率は中学生で約8割、高校生では9割以上に達しています。SNSの普及により、友人とのやりとりや投稿など、子どもたちがオンラインで発信する機会は急速に増えています。

一方で、悪口やいやがらせなどの書き込みを受けた経験を持つ児童生徒も増加しており、誹謗中傷をめぐるトラブルは深刻化しています。こうした状況を踏まえ、私たちは常葉大学教育学部 酒井研究室と共同で、SNS上の誹謗中傷の加害・被害を未然に防ぐための教材を開発しました。自分ごととして考えながら、適切な発信とリスク判断を学べる内容です。

教材概要

テーマ:
・「ネットの書き込み」を題材に、投稿内容や言葉選びに潜むリスクを考える
・書き込む前に「誰が見るのか」「どう受け取られるか」「どんな影響があるか」を想像する力を育成
・具体的な事例を通じて、感情や勢いだけで判断しない姿勢を身につける
・自分自身を守り、トラブルを未然に防ぐための上手なリスク判断を学ぶ

教材の対象年齢:
・青少年向け教材:中学生~高校生

対応教科:
・特別活動(学級活動)を中心に、道徳、国語、社会、技術・家庭、情報、総合的な学習(探究)の時間で活用可能

所要時間(想定):
・全1時間(50分)

教材パッケージ内容:
・スライドデータ、ワークシート、指導者用ガイドブック 
 ※パソコン、プロジェクタ・スクリーンを使用
 ※ワークシートはPDF形式のため、印刷またはタブレット端末で利用可能

教材開発協力

常葉大学教育学部 准教授 酒井 郷平(さかい きょうへい)
愛知教育大学・静岡大学共同大学院博士課程修了、博士(教育学)。東洋英和女学院大学助教、講師を経て、現職。専門は、教育工学、教育方法、情報教育。情報モラル教育を中心に、学校教育における「現代的な課題」に対する教材開発や調査研究について工学的に研究している。主な著書に、『行動改善を目指した情報モラル教育―ネット依存傾向の予防・改善―』(2018)などがある。